うるぶま日記

アラフィフ突入女の転職とかダイエットとか。

いわゆる初七日の不思議な出来事

亡くなって、人間でいう初七日という今日、墓参りに行ってきた。
タイミング良く昨日が年1回の動物碑の慰霊祭ということで
すぐに納骨されると聞いていたので。

死後数日は安楽死、解剖について納得がいかなくて
すごくモヤモヤした気持ちを抱えていた。
もっとこうすれば、ああすればって。

でも1週間経ってみて気持ちが落ち着いてきた。
治る見込みがないというのは、動かしがたい事実としてあって
肺に水が溜まれば、どう考えても苦しいに決まっている。
獣医が提案してきたのだから・・・って。
そして今日不思議なことが起きた。

トコが散歩した折、庭でウンコをしてしまった。
これはけっこうあることだが、私は普段は取らないのだ。
でも今日に限って母親に言われて掃除しに行った。
今日は燃えるゴミの収集日で、まだ間に合うから捨てに行った。
その帰りに自家用車の前タイヤの空気が抜けてるような気がしたのだ。

私は普通免許を持っていない。
なので普段車を気にするような神経は持ち合わせていない。
でも今日はたまたま目に入って、あれ?と思った。
自信がないため父親に言って確認してもらうと
やっぱりおかしいと言う。

今日は先週からミロの墓参りに行くと決めていた。
このままでは行けないのでスタンドに行くと、やはりパンク。
修理してもらって戻ってきて、家族みんなで首をかしげてしまった。
やっぱりこれはトコとミロのお陰なんだじゃないか。
知らないうちに霊園に行ってしまえば
途中で動けなくなっていたかも。

お墓は色とりどりの花で埋め尽くされていた。
なんだかやっぱり近くにいるんじゃないかなあって思った。
ありがとね、って思ったよ。

ミロ逝く

大丈夫だろうか、夕方迎えに行くまで頑張れるだろうか。
そんな不安を抱えて仕事に出た。朝6時半。
仕事中LINEを気にしていたが、職場は通信環境が劣悪。
ひやひやイライラしながら仕事してた。

9時20分ころスマートウォッチに通知が入った。
「落ち着いて聞いて」というさわりの部分が見えたので
ああ・・・と思った。亡くなったのかと。そしたら違った。

危篤の知らせが来て、苦しんでいるから安楽死させたほうがいい
娘さんに連絡してどうするか決めてほしい、と言われた。
これには動揺した。安楽死。鳩尾を殴られたレベルの衝撃だった。

思ってもみなかった。
いや、検索した時に目を伏せたワードだ。
そんなことが実際に起きるなんて。

「苦しんでいるから早く楽に」

そういわれて私がイメージしたのは文字通り
ミロが喘いで七転八倒してる映像だった。私は同意した。
父は一旦自宅に戻り、母と一緒に最後のお別れをしにまた病院へ。
私は最後に立ち会えない。仕方ない仕事抜けられない。

仕事を終えて昼過ぎに帰宅する途中
院長先生が勉強のために解剖させてほしいと言ってきて
父は承諾した旨の話を母からLINEで知らされた。
先生も原因が知りたいんだろうと思った。
私も知りたかった。その段階では。

帰宅して実際に話を聞いたり撮ってきてくれた
生前最後のミロの姿を見た。暴れてなどいなかった。
静かに横たわり薄目をあけて見ていた。

16時頃電話をもらいミロの亡骸を引き取りに行った。
院長先生に最後の話を聞く。睡眠薬で眠らせた後に薬で心停止。
心停止したあと鼻から液体が出てきたと言っていた。
胸水は抜き切ったが肺の中に浸潤しているとそうなる子が多い。
心臓のまわりの水も「乳び」していたとか。

ハッキリした死因を聞きたかったが
胸腺種なのか胸腺リンパ腫なのか縦郭型リンパ腫なのか
それともまったく違う肉腫なのか。
でもひとことでも口を開けたら嗚咽が飛び出し号泣してしまうから
それ以上聞くことが出来なかった。そして。

死因を知って何になるんだろう。もうミロはいないのに。
しかもあんなに静かにしてるなら安楽死なんてさせなくても良かったんじゃ。
家に連れて帰って家で看取ったほうが良かったんじゃないか。
解剖なんて承諾しないほうが良かったんじゃないか。
ミロがいなくなった悲しみに加えていろんなことが渦巻いて
頭がゴチャゴチャになってしまった。

とにかくミロを家に連れて帰ろう。
突然だったので体重の減りもなく、ミロはずっしりとしていた。
まるで眠っているようだった。きれいにしてくれていた。
いつもみたいにソファに横たえて
家族みんなで献杯をした。
信じられなかった。

細胞診の結果

面会に行って来た。病院はすごく混んでた。
ミロは今までとは比べ物にならないくらい元気がない。
大好きな父が呼んでもケージの奥で横たわったまま動かなかった。
目も生気がない。これにはショックを受けた。
院長から説明があるというので待つ。
嫌な予感しかなかった。

細胞診の結果が出ていたが予想だにしない内容。
リンパ腫であれば顕著になる値が、どれも出ていなかった。
原因はわからないというのだ。

今日になってご飯を食べなくなって来たのでまた胸水も抜いた。
元気がないから暴れなくて、しっかり抜かことができ
もうほぼ全部抜いたのに元気になってこない。
全部抜いたのにレントゲンは左がクリアにならない。

何かしこりはあるのは間違いないが、治療が出来ない。
このままでは適切な抗ガン剤も使えない。
なので治療法を決定するために、もっと詳しい検査が必要だと。
CTと病理の組織診がその検査だった。
ここで院長先生から提案があった。

1.葛西にあるCTやMRI検査の専門の病院にかかる
2.亀戸にある腫瘍専門の病院で組織診
3.その両方が出来る足立区にある高度医療センター

全身麻酔をかけてしっかりやらないとならない。
今の血液検査の数値であれば、肝臓、腎臓、赤血球など問題ない。
出来るだけ早いほうがいい。

父は、3でやってもらうしかない。
とにかく治療が始められないと何も始まらないと言った。
なんだか現実味がわかないままだったが、私もそうだと思った。
でも内心では本当に?とも思っていた。

全身麻酔でCT撮って、針さして組織を取って。
今までも大変な思いばかりしてきたミロ。
そんな負担をかけて、それでいいのか。本当に?

でもとにかく胸水を止めなければ家にも帰れない。それには治療をしなければ。
ということで高度医療センターに予約を入れてもらうことになった。
電話はなかなかつながらなくて、帰宅して連絡を待つことに。

連絡が来たのは20時半ころ。
2日の10時に、呼吸器科で予約を入れた。
(腫瘍科は10日になってしまうからとりあえず呼吸器科で)
明日の18時に一時退院、自宅からセンターに向かうことになった。

当日は母に予定があり父しか立ち会えない。
不安だろうからお願いして私も仕事を休ませてもらう段取りをする。
ペットタクシーもなんとか手配してその日は終わった。

入院5日目

24日に入院して今日で5日目。
今日も面会に行ってきた。夕方は用事があるので昼前に。
土曜日はすごく混んでいて特に変わりないので
説明はなしで面会だけサクッと。

諦めて寝ているところに面会に行くと
嬉しくて嬉しくて、鳴きながら立ち上がり何度も甘える。
私たちが帰るとしばらくはずっと鳴いてるんだろう。
早く治療を始めて家に帰したい。

細胞診の結果がまだこない。
院長先生は混んでいて1週間くらいかかるかもと言ってた。
いつになるか聞いたら催促しますと言っていた。
とにかく結果が出てくれないと始まらない。

現在は腫瘍があるであろうことを見越して
胸水を抜くことと抑える処置(ステロイドと抗生剤)だけしてる。
とりあえず増えていないので良しとするしかない。

ただ、右側はクリアになってきてるが左はぼんやり。
もっと抜けて来てくれるといいんだけどとおっしゃっていたが。
左が抜きにくいのは肩関節を固定してるせいもあるかも。
痛がって抜かせないのも大きな原因だけど。

入院してる子にすごくおとなしいトラ猫さんがいる。
札をみたら15日から入院してて、糖尿病って書いてあった。
いつも「うるさくてごめんねー、ミロをよろしくね
君もがんばっててえらいね」って声をかけてる。
新しく茶白ネコさんも入ってきてた。
みんな早く良くなりますよう。

面会へ

昨日の話。面会に行ってきた。
早朝勤務だったので、午後の診療時に行ってきた。
父は最初面会に行かないつもりだったので、私もそうするつもりだった。
(父的には会うと喜ぶが、余計に寂しがるという理屈。
 ミロが、というよりはたぶん自分が、だと思う。)

電話でも良いと言われたのでそうしたのだが
忙しいのか、かけてもかけてもずっと話し中だった。
じゃあ行っちゃえと病院へ。最初からそうすりゃよかったんだよ。

昨日入っていたケージよりひとつずれた。
昨日入っていた場所には新入りさんであろう三毛猫が入っていた。
この三毛さんがすごかった。怒りまくっていた。

久々にこんなに怒ってる猫を見たよ。
身体は小さいのだが、私達が再会を喜んでいる間中
フーシャー!オワアアアアアア!と鳴きっぱなし、叫びっぱなし。
おそらくは怒りと恐怖でパニックになっていたんだろう。
かわいそうに。気持ちはわかるよ。

ミロはものすごく喜んだ。活発だった。
目の光もよくて一見して前日よりも具合がよさそう。
治らないのはわかっているが、やっぱりホッとしたし嬉しかった。
面会のあと院長先生が説明してくれるというので待つ。

元気になったのは昨日も胸水を抜いたからだった。
前日の残りの分と昨日の残りの分を差し引いても少し減ってた。
レントゲンを見ると黒い部分(胸水がないクリアな部分)が増えていた。
胸水の滲出を抑える注射の効果が出てるのかな。
まだ細胞診の結果は出ていない。

さすがにちょっと猫白血病の検索をした。
おそらくミロは縦隔型リンパ腫だろうと思う。胸水がたまるから。
白血病の関連疾患として比較的多いやつ。

抗がん剤を使用するということで今は動いている。
細胞診の結果で抗がん剤の種類が決まるのだ。(2種類あるうちのどちらか)
抗がん剤を使って胸水はどうなるのか?副作用は?
胸水貯留は別問題で、抜くために定期的に通うようになるのか。

検索していくと呼吸苦というワードにぶち当たる。
ゆくゆくは酸素テントを導入することになるのか?その費用は?
安楽死というワードも見えてくる。憂鬱だ。考えたくない。
先のことを考え過ぎるのも良くないな。
とにかく今は早く安定させて家に連れ帰りたい。